
■整形外科領域においても導入が進む手術支援ロボット
2020年には国産初の手術支援ロボット「hinotori」が登場し、ますます関心が高まってきている手術支援ロボット。
そんななか、アメリカの医療機器メーカーであるグローバスメディカル社が、ロボットアームとナビゲーションプラットフォームを組み合わせることで、脊椎手術の精度を向上させる「ロボットナビゲーションプラットフォーム ExcelsiusGPS」の日本での販売を開始した。

グローバスメディカル社は、2003年に「外科医が筋骨格障害患者の治療を促進できる製品を作る」というビジョンを共有する経験豊富な専門家チームによって設立された、整形外科向け医療機器の製造・販売会社。
「ロボットナビゲーションプラットフォーム ExcelsiusGPS」は、脊椎手術におけるペディクルスクリュー(椎間固定装置)配置アプリケーション。低侵襲、またはオープンの術式で、整形外科および脳神経外科手術をサポートするという。また、グローバスメディカル社のインプラントと器械をシームレスに統合して、術前CT、術中CT、および透視画像モダリティと互換性がある。
手術支援ロボットというと、「ダヴィンチ」や「hinotori」に代表されるように、内視鏡手術支援のものが知られているが、整形外科領域においてもその導入は本格化してきている。とくに人工股関節、人工膝関節を適用する手術においてはその導入が広まっており、脊椎も複数のロボットが世界では開発されていることから、これからますます導入が進んでいくことが予想される。
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