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Medical DX編集部 2021.9.8

コロナ自宅療養者の病状を確認するための問診票システムを緊急リリース!

CONTENTS
  1. ■自宅療養中に状態の悪化した患者をいかに救うか

■自宅療養中に状態の悪化した患者をいかに救うか


7月下旬から東京を中心に急拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。この第5波と呼ばれる局面において、病床が足りなくなるという事態を迎えたことにより、自宅療養せざるをえない患者が多数生じ、その数は都内ですでに20,000人を超えている。そして残念ながら、自宅療養中に亡くなる患者も現れている。

こうした状況において緊急的に求められていることは、自宅療養者の状態をしっかりと把握することだろう。とはいえ、保健所などの人員もすでに不足しており、電話での状態確認も数日要する地域が増えてきている。

そうしたなか、医療機関向けウェブサービス開発を手がけるエミュイン合同会社が、提供しているアプリ「セキュア問診票」において、新型コロナにかかわる問診票を無料で緊急リリースすることを発表した。

このシステムは、患者が簡単に入力でき、医療機関側はコンソール画面上で患者の状態を把握できるのを特徴にしている。

患者の自覚症状から病状を的確に把握するために、問診票はエキスパートの指導のもとにわかりやすく答えやすく作られており、また病状から自動判定するアラート機能が備わっている。そして、急速に悪化して意識障害などが生じて回答を送信できないといった場合に備え、一定時間以上無回答である患者を検出し、表示する機能も付いている。

医療機関が利用するコンソールアプリの画面(左)と患者の利用する問診アプリの画面(右)

東京の新型コロナの新規陽性者数は、8月下旬から徐々に下がる傾向を見せている(とはいえ、9月1日時点で3,290人である)。しかし一方で、PCR検査などの陽性率は9月1日時点で17.1%と相変わらず高い水準で推移している。これは、新規陽性者がまだまだ市中に潜在していること、また検査体制が追いついていないことなどを示しているといえるだろう。しかも、入院患者数は9月1日時点で4,271人と、過去最大値の4,303人に近い数値を記録している。

こうした状況を見るかぎり、残念ながら自宅療養者は増加することこそあれ、急速に減少することはないだろう。そうしたなかで、医療機関側ができることは、状態の悪化した自宅療養者をいかにピックアップし、効率的に医療資源を活用することだ。そのための一助として、今回紹介したようなサービスが広がることに期待したい。


WRITTEN by

Medical DX編集部

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