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Medical DX編集部 2022.8.16

新たな治療用アプリ開発〜CureAppとサワイGHD、NASH領域のDTx開発・販売ライセンス契約を締結

MedTechベンチャーとして、「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」などの治療用アプリの開発を行っている株式会社CureAppが、サワイグループホールディングス株式会社(以下、サワイGHD)と、非アルコール性脂肪肝炎(NASH=Non-Alcoholic Steatohepatitis)領域において、DTx(Digital Therapeutics=ソフトウェアを使った治療)の開発・販売ライセンスの契約を結んだと発表した。

これによって、NASH用の治療用アプリ開発を2社共同で行って、薬事承認が取れれば、その販売をサワイGHDが独占的に行うという。

また、サワイGHDから契約一時金と今後の臨床開発の進展・販売金額などに応じたマイルストーンとして総額最大105億円、ならびにアプリが市場に出たのちの販売額に応じたロイヤリティーがCureAppに支払われる。

非アルコール性脂肪肝炎=NASHは、肝臓に中性脂肪が蓄積する脂肪肝のなかで、肝硬変やがんになる可能性のあるものを指す。主に肥満を背景に発症するとされていて、日本では200万人ほど、その予備軍は1000万人程度存在するといわれている。

ただ、NASHには薬物療法が確立されておらず、体重を減らすための食事療法や運動療法など、日常生活の改善による対処がほとんどだ。しかし、この生活改善を外来で指導したとしても、患者の努力だけでは継続することはなかなか難しく、懸念事項となっていた。

そんななかで、アプリによって個々の患者に最適化された行動療法を日常的にアナウンスしたり、自身の健康状態を可視化したりすることで、NASHの治療に大きく貢献すると考えられる。

すでにこのアプリは18年4月から多施設共同臨床研究が実施されており、明確な体重減少ならびに肝線維化の改善効果が認められた。今後は、この試験データをもとに、第3相臨床試験へ進める予定だという。

CureAppは、前出のニコチン依存症の治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」(20年8月薬事承認、同年12月保険適用・処方開始)、本態性高血圧症に対する治療用アプリ(22年4月薬事承認取得)などをはじめ、疾患治療用プログラム医療機器のベンチャーとしての実績もあり、今後もDTx事業のさらなる広がりに期待がかかる。
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