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Medical DX編集部 2022.8.8

都道府県としては全国初のオンライン診療拠点でWEB問診が本格稼働!

■さらなるオンライン診療普及の契機となるか!?


全国初の都道府県によるオンライン診療拠点「広島県オンライン診療センター」が設置されたのが2022年1月14日。このセンターは、新型コロナ感染症陽性者が増加し、医療提供体制が逼迫するなか、発熱などの症状により医療機関の受診を希望する患者を確実に医療につなげることができるようにするために設置された。また、このセンターがオンライン診療で発熱などの症状がある患者に集中的に対応することで、医療現場の負担軽減をめざすという役割もあった。

しかし当初は、診療前におこなわれる電話での患者の基本情報や既往歴、症状などのヒアリングに時間がかかり、電話1件につき約15分を要していたため、本来提供すべきオンライン診療にスムーズにつなぐことができないという課題が出ていた。

そこで導入されたのが、株式会社レイヤードが提供するWEB問診「SymView」だ。「SymView」は、医師や看護師が患者の訴えなどに応じて、次の質問を繰り出していくように、問診の回答に応じて次の質問が出現する条件を設定することができる。この出現条件は、それぞれの医療機関や医師の診療方針や考え方によって独自のアルゴリズムを設定することが可能だ。

こうした高度な予備問診を実現するWEB問診の導入により、診療前の準備にかかる時間は約3分に短縮された。これにより、医師による診察開始が前倒しで対応できるようになり、患者の待ち時間も緩和された。また、診療にあたっている医師からも「必要な情報が整理された状態で診療できる」と高評価を得ているという。

オンライン診療は、2020年の春にコロナ禍に突入してから認知度が上がったものの、利用件数に関しては伸び悩んでいるというのが実情だ。さまざまなオンライン診療サービスも登場しているが、利用者側からは逆に選択肢が多すぎて選べないという声もあったり、どの医療機関で利用できるかわからないといった声もあった。そうしたなか、都道府県としてオンライン診療拠点を設置するという広島県のこの取り組みは、先の課題を解決する可能性を秘めたものだといえる。オンライン診療をさらに普及させていくための試みとして、大いに注目したい。


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