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Medical DX編集部 2022.6.28

開発競争が激化しつつあるスマートリングの現在──企業DX化に、ファッション性に

スマートウォッチより、さらに進化したウェアラブルデバイスとしてスマートリングが注目されているのは、何度も報じてきた。さらにその勢いは加速しつつあり、この春以降、さらなる製品の発売・発表が相次いでいる。

そもそも、スマートリングのウェアラブルデバイスとしてのストロングポイントは、やはりなんといっても小さいことだ。サイジングキットを使って自分の指にあったサイズを選べ、スマートウォッチなどに比べてスムーズな装着感を得られることも大きなポイントだろう。

となると、多くの人にとっては、ヘルスケアデータなどのライフログをとるという点に関して、より気軽なデバイスとなるはずだ。

ついては、ここ最近ヘルスケアに関して注目されるスマートリングの情報をあげていくこととしよう(なお、ここで紹介する商品は、医療機器ではないことを付記しておく)。

日常生活への配慮がされたデザインとスペック
「スマートリングSO+ヘルスケア」


まずは、ARTRIP合同会社による「スマートリングSO+ヘルスケア」。ブラックの艶のある色合いで、厚みが2mmという薄型のフラットタイプなリングとなっている。大変シンプルなデザインなので、仕事などの場面において装着していても違和感のないものだ。

スマートリングSO+ヘルスケア 商品説明動画

さらには、防水最高レベルとなるIPX8認証がされており、手を洗ったりシャワーをしたりという場面にも対応している。そして、約1.5時間の充電で連続約10時間使用でき、待機時間は約6日間ということもあわせて、日常生活において使いやすいスペックを有している。

スマートフォンアプリをインストールし、同期することによって、リングでの心拍数計測、血中酸素濃度の計測、アクティビティ(歩数)の計測を記録することができる。さらに、今後は体表面温度と血管健康指数の計測ができるようなアップデートを予定しているという。

ほかにも遠隔でスマホやタブレットの操作もできることなどもあり、4月から応援購入サービス「Makuake」での先行予約発売は完売。現在量産する体制に入っているそうだ。

●スマートリングSO+ヘルスケア プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000099200.html

企業のDX化に特化したスマートリング
「TwooCa Ring:T-Ring(仮称)」


続けて、株式会社Kort Valutaが開発を始めているのが「TwooCa Ring:T-Ring(仮称)」だ。

写真はプレスリリースより

このスマートリング計画の興味深いのは、開発元が決済機能付きのデジタル社員証「TwooCa」を運営しているところである。心拍数、活動状況(消費カロリー/歩数など)、睡眠データ計測といったヘルスデータを「TwooCa」と連携させることによって、社員の健康管理を行えるようになるため、企業のDX化とひもづいたスマートリングなのだ。

もちろん、高齢者の見守りやスポーツシーンでの利用など、家族の購入も想定されており、今後はさらなる機能追加を目指しているという。

●wooCa Ring:T-Ring(仮称)プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000076589.html

グッチがOuraとコラボした高級スマートリング
「グッチ×オーラ リング(Gucci×Oura Ring)」


そんななかで、先月末にイタリアのハイファッションブランド・グッチがOuraとの協業で、ヘルスケアログがとれる「グッチ×オーラ リング(Gucci×Oura Ring)」を発表して、話題となっている。

グッチらしい高級感のあるデザインだが、中身は以前ご紹介したOuraの最新第三世代(Oura Ring 3)モデルを使用している。すなわち、赤外線LEDセンサーとNTCサーミスター(体温センサー)、3D加速度計とジャイロスコープが搭載、心拍数・皮膚温度・呼吸速度などのコンディションや、睡眠分析、運動量などのアクティビティを計測可能となり、スマートフォンと連携することでデータ管理もできる。

●グッチ ショッピングサイト
https://www.gucci.com/jp/ja/pr/c/gucci-x-oura-ring-p-705220IAABW8029

スマートリングが大衆化していくには、デザイン性も大きな要素となってくる。こうしたデジタルメーカーとファッションブランドとのコラボレーションという試みは、実に興味深いところだ。

今後の普及に向け、製品の差別化が行われつつあるスマートリング。競争が激しくなることで、さらなる技術の発展を望みたい。
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Medical DX編集部

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