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Medical DX編集部 2022.6.10

「心房細動履歴」に「服薬アプリ」でヘルスケアデバイスとして強化されるApple Watch〜新OS「watchOS 9」

Appleはアメリカ時間の6月6日、世界開発者会議「WWDC22」を開催した。MacBook Air、MacBook Proなどの新しいマシンも発表されたが、次期OSの発表も注目されていた。

このなかで、今年秋から提供予定とするApple Watch向けの新しいOS「watchOS 9」が発表された。

さまざまなアップデートが施されているが、ヘルスケアに関する機能の追加も行われている。

まず、Apple Watch Series 4以降で使用できる心電図アプリに関する新機能が発表された。「心房細動履歴」の取得だ。


アメリカにおいて、22歳以上の心房細動と診断されたユーザーが、心電図アプリで心房細動の徴候となる不整脈の履歴を得られる。さらに、その徴候が現れる頻度をとらえて、ヘルスケアアプリによって詳細を確認できる。この頻度の通知を受け取ったり、詳細な履歴をPDFにして医師と共有することも可能になるという。

ただし、この新機能はアメリカ以外での展開については触れられていないため、日本で適応されるかは現時点でわからない。


もうひとつは「服薬アプリ」の実装だ。以前紹介した「薬の飲み忘れ防止アプリ」のように、飲んでいる薬(およびサプリメント)の情報と、飲む時間を設定しておくと、リマインダーによって飲み忘れを防止できるという機能が、デフォルトで実装されるということになる。

また、アメリカにおいては、薬の併用リスクを確認できる機能も内包されるという。

「watchOS 9」の対応予定機種は、Apple Watch Series 4以降、およびApple Watch SE、(「iOS 16」以降を搭載したiPhone 8以降が必要)となっている。

近年ブリガム・アンド・ウイメンズ病院およびアメリカ心臓協会との提携による、「Apple Heart and Movement Study」の取り組みなど、ヘルスデータの有効活用、そしてアプリ開発を積極的に行ってきたApple。この発表によって、Apple Watchというウェアラブルデバイスが、Appleのヘルスケア戦略に重要な位置を示していることが、さらにはっきりしたことになる。

こうなると、新たなApple Watchに関する発表も気になってくる。これまでも血圧測定機能非侵襲型の血糖値測定機能などにおいての特許が取得されていることから、Apple Watchのヘルスケアデバイスとしての注目度が高まっていることは、言うまでもない。今後の展開に目が離せないところだ。
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