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Medical DX編集部 2022.5.9

メタバース上のアバターによる対話を活用したメンタル支援サービスがスタート

■アバターによる対話だからこそ、これまで以上の効果が望める


5月の連休後になると、例年聞こえてくるものに「五月病」がある。新入社員や新社会人をはじめ、転勤や転職、部署異動など新しい環境に変わる人によく見られるもので、憂鬱になる、なんとなく体調が悪い、会社に行きたくないなど、軽い鬱的な気分に見舞われる症状のことをいう。

五月病とまでいかなくとも、メンタルに不調を抱える社員は、どのような企業にも潜在的に存在している。だからこそ、企業は社員の潜在的なメンタル不調の予防策として、産業保健やメンタル支援EAP(Employee Assistance Program)などを適切に活用することが重要視されるようになっている。

そうした状況を受け、デジタルヘルスケア・産業保健事業を手がける株式会社comatsunaは先ごろ、メタバースを利用した法人向け社員メンタル支援EAPサービス「メンサポドクター」をリリースした。

精神科医・産業医であるcomatsunaの代表・吉岡鉱平医師によると、メンタル不調の原因はキャリアや人生に関する悩み、経済的な問題など、まさに個人によって千差万別であり、医療機関に単純につなげることが解決策にならないケースが多々あること、必要なのは個人の問題に応じた適切な相談先につなげることで、だからこそEAPを適切に活用することが重要だという。

今回リリースした「メンサポドクター」は、メタバースを利用したアバターによる対話でのサービスとなる。アバターによる対話は、これまでの対面やオンライン通話での対話とはまったく違った新しいコミュニケーションであり、匿名性の担保、緊張感の緩和といった心理的負担の軽減や、オンライン通話よりも対話による自己開示を促す効果があるとされている。


従来の社員向けの産業保健窓口では、社員はメンタル面の不安や問題を抱えていても、窓口を利用する際に、相談内容が企業側に共有されてしまうのではという不安感から積極的な利用を躊躇してしまう傾向があった。しかし、「メンサポドクター」はそのような心理的負担の軽減を目的に、社員自ら予約が可能で、企業側を通すことなく面談が完結する仕組みを採用している。また、社員が企業側へ伝えてほしい情報だけを匿名のままフィードバックすることも可能だ。

企業側のメリットとしては、社員の潜在的な不満や不安、問題点をいち早く検出することができるとともに、社員のメンタル不調予防、離職予防に資するサービスとして利用することができる。

なお、同サービスが利用するメタバース「Hubs」は、ブラウザ&多デバイスサポートで高性能のPCやVRデバイスがなくとも、スマホやタブレットからURLひとつで簡単にアクセスでき、アプリのインストールも不要だ。

「メンサポドクター」は、非常に手軽に利用できるサービスであり、かつメタバースという新しいコミュニケーション手段を活用することで、これまで以上の効果が期待できるサービスといえるだろう。働く人のメンタルを支援するサービスは、今後ますます必要性が高まっていくことが予想されるだけに、こうした新しい試みのサービスが広まっていくことに期待したい。


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Medical DX編集部

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