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Medical DX編集部 2022.4.26

オンライン診療の課題は「診療のための音声認識」で解決できるか

■モニター越しの患者に集中し、患者の状態変化を的確に把握


新型コロナウイルス感染症が医療界に与えた変革のひとつが、オンライン診療の活用だ。2020年4月10日、厚生労働省から「電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱い」が発出され、非対面診療の大幅な規制緩和が図られた。

さらに、2022年4月からは、オンライン診療による初診料が、これまでの214点(2140円)から251点(2510円)まで引き上げられ、再診療は対面診療と同じ73点(730円)となった。これは、オンライン診療の重要性を国が評価し、さらに周知・浸透させていこうという意図があるからだろう。

だがその一方で、厚生労働省の資料「令和3年4月~6月の電話診療・オンライン診療の実績の検証結果」によると、2020年4月~6月に急増したオンライン診療の導入施設数は、その後微増(鈍化)傾向に転じていることが明らかになった。


その要因としては、診療点数などのほかに、パソコンやスマートフォンを経由するオンライン診療では患者の状態の変化に気づきにくいという点が指摘されている。

このような課題を解決する一助として注目されているのが、オンライン診療中の会話をカルテ化するクラウドツール「kanaVo」だ。

kanaVoの特徴は、医師と患者の診察時の会話に特化して開発されていることで、マスク越しの早口や騒音下での会話でも高精度で認識し、それをAIでカルテ形式に要約することにある。


これにより医師は、いままで以上にモニター越しの患者に集中できるようになり、患者の状態変化などを迅速かつ的確に把握できるようになる。

オンライン診療は、海外の動向などを見ても、ますます活用されるものになっていくことが予想される。その活用がよりスムーズなものとなるように、今回紹介したkanaVoのように、付随するツールのさらなる発展にも期待したい。


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Medical DX編集部

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