
各産業に最適化された「Industrial DX」
「あなたの仕事を変えるDX」をテーマとして株式会社オプティムが開催するオンラインイベント「OPTiM INNOVATION 2021」。昨年から今年にかけて、産業別に行われてきたこのイベントの最後をかざる「OPTiM INNOVATION 2021 Final」が1月25日に開催され、オフィス・小売・製造業・医療などの産業向けのセッションが開かれた。
まず、メインセッションではオプティム社の代表取締役社長・菅谷俊二氏が、「DXといっても何から手をつけていいのか、とても大きなコストがかかるのではないか、目の前の業務をどう変えていけばいいのか」と悩んでいる人たちに向け、同社が推進するAI・IoTを用いたDXを解説した。
同社は「OPTiM Cloud IoT OS」を基盤に、医療をはじめとする各産業に最適化されたDXである「Industrial DX」、主に社内業務の改善、効率化のためのDX化を推進する「Corporate DX」のふたつを軸にビジネスを展開している。
今回は、それらを踏まえた取り組みが多数紹介された。そのなかから医療に関連するものを紹介しよう。
まず、クラウドCRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)を軸としたマーケティングの一環として、オウンドメディアマーケティングを実践するためのプラットフォーム「OPTiM Degital Marketing」。
Webサイトや店舗へ訪れた顧客の会員情報管理から、デジタルマーケティング集客、問い合わせをはじめとするフォーム管理、会員へのセグメントメールなどの配信自動化、ECサイトの構築・運営までを、ワンパッケージで行うもので、現在は主に高単価の商材を取り扱う小売業が中心となっているが、順次サービス業、医療業などへも業種パッケージを拡充していく予定だという。
新たなデジタルヘルスの提案
もうひとつが、長年医療の課題に取り組み、病院の検査室などに使用される臨床検査装置の開発、とくに血液検査機器分野で世界最大のシェアを持つシスメックスと、オプティム社のジョイントベンチャーとして、2021年6月に設立されたディピューラ メディカル ソリューションズ株式会社の取り組みだ。
同社の代表取締役社長・岡田正規氏が登壇、「シスメックスが持つ医療の事業基盤、それからオプティムのAI・IoT技術、これらを掛け合わせまして、新しいデジタルヘルスの提案を進めてまいります」とし、デジタル技術を磨きながら、患者それぞれの生活・背景にあった方法でのナラティヴな側面をケアし、さらに臨床性能を発揮していくという新しいソリューション開発、さらにはこれらを体系化して、プラットフォーム上のモジュールとして提供することを目指していくという。
このディピューラ メディカル ソリューションズの取り組みについては、その後に行われた個別セッションも含めて、後日くわしくレポートする。
OPTiM Degital Marketing
https://www.optim.co.jp/optim-digital-marketing/
ディピューラ メディカル ソリューションズ株式会社
https://www.dpula.co.jp/index.html
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