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Medical DX編集部 2021.10.28

Apple Watchで新特許取得〜血圧測定ウェアラブルデバイスの現在

近年、ウェアラブルデバイスでのモニタリングによって、肥満や慢性疾患などの懸念を払拭しようとする試みが多く見られるようになった。ことに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大以降、世間ではこれまで以上にヘルスケアデバイスに対する関心がよせられている。

そんななか、各社とも最先端の技術を盛り込んで、血中酸素レベル、心拍数の監視、睡眠の監視など、日々の活動をモニタリングできるウェアラブルデバイスを発表している。とくに、腕時計型デバイスに関しては、日常の生活の中に溶け込んだかたちで装着できることから、その需要が高まっている。

こういったヘルスケアデータのモニタリングのうち、最も期待が寄せられるのは血圧測定機能だ。腕時計型デバイスによる簡便な血圧管理を行えれば、脳や心臓といった血管疾患の原因のひとつとなる高血圧予防への大きな効果を見込めるのではないかと見込まれている。

腕時計型ウェアラブル血圧計「HeartGuide(ハートガイド)」(プレスリリースより)

2019年に健康機器メーカー・オムロンヘルスケアから発売されたのが、腕時計型のウェアラブル血圧計 HeartGuide HCR-6900Tシリーズだ。腕時計型の血圧計として初めて医療機器として日本国内および米食品医薬品局(FDA)に承認された商品として関心を集めた。

本体の裏側にカフ(空気袋)が付いており、いつでもどこでも測定が可能で、操作方法も簡単。スマホ用のアプリ「OMRON HeartAdvisor」をインストールし、アカウント登録と個人データの登録を行えば簡便に血圧のモニタリングができ、現在も販売数が好調だという。

一方で、既存のスマートウォッチ/スマートバンドメーカーも、急ピッチで血圧測定技術の研究を進めている。

Apple Watch Series7

なかでも、スマートウォッチの世界シェアトップを誇るApple Watchの存在に注目が集まる。Appleは巨大IT企業のなかでも早くから積極的にヘルスケア対策への施策を打ち出している。これまでも既報のとおり、カフを使わず電圧測定センサーによって血圧を算出する技術を米国特許商標庁(USPTO)に出願、特許を取得した。

また、今年の頭にはApple Watch用のバンドにセンサーなどを搭載して血圧測定を行う特許も取得していた。

そして、この10月には新たにアメリカにおいて新たな特許を取得している。「Stretchable Blood Pressure Cuff」と名づけられており、Apple Watchのバンドを伸縮できる血圧測定用のカフとして使用するものだ。バンドには圧力や熱、光などを感知できる複数のセンサーを備えるものだという。

これまで、カフを利用しない測定法を目指すのではないかと思われていたAppleであったが、この技術をどういったかたちで製品に取り込んでいくのか、今後の展開に注目が集まる。

また、他のIT企業ではHuaweiにも動きが見られた。欧州連合知的財産庁(EUIPO)に「Watch D」というスマートウォッチを登録する際に、血圧、心拍数、体脂肪率の測定機能を搭載することが記載された、と中華ガジェットメディア「GizmoChina」が報じた。詳細はつまびらかにされていないが、今後も腕時計型血圧測定機器の動向に目が離せない状態であることはたしかだ。
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