ニュース
Medical DX編集部 2021.10.13

新型コロナの後遺症で苦しむ人のための漢方外来が順天堂医院に開設!

■明確な病名がつけづらい、さまざまな症状に対応するために


新型コロナウイルスが長期的に流行していることによって判明してきたのが、罹患後に肺炎症状などが改善したあとも、倦怠感や頭痛、味覚・嗅覚障害といった後遺症で苦しむ人が一定数いるということだ。

新型コロナの後遺症は、このほかにも、脱毛、集中力低下、頭がすっきりしない(ブレインフォグ)など、明確な病名がつけづらい、さまざまな症状が出ることもあり、現段階では発症メカニズムの解明はされておらず、遷延する症状に対する治療薬も開発されていない。

こうした状況を受けて、順天堂大学医学部附属順天堂医院では、10月1日から総合診療科内に「Long COVID 漢方外来」を開設することを発表した。

「Long COVID 漢方外来」は完全予約制で、受診対象者は、新型コロナウイルス感染症と診断されて1カ月以上経過している方、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種後の後遺症でお困りの方、受診時点で喉の痛みや咳、鼻水などといった急性期症状がない方としている。

また、担当する医師たちは、漢方医学の専門知識を活かしながら、それぞれ西洋医学専門領域の臨床に日々携わる、東西医学二刀流の医師。漢方診療を基本としつつ、西洋医学的検査などが必要と判断された場合は、大学病院であることを活かして幅広く対応するという。

もともと日本で用いられる漢方薬の多くは『傷寒論』という医学書を出典とするもので、新型インフルエンザや腸チフスに相当する疾患の感染症治療に古くから用いられてきた。また漢方医学では、西洋医学の病名にとらわれない診療が可能であることから、症状の緩和や日常生活の質の改善が期待される。

近年、漢方医学は世界的にも統合医療のひとつとして注目されているだけに、順天堂医院の今回の取り組みにも高い関心が寄せられている。


印刷ページを表示
WRITTEN by

Medical DX編集部

医療テクノロジーの活用についての情報をさまざまな視点からお伝えしていきます。
他カテゴリの記事を読む

DXによる医療・ヘルスケアの
変革を伝えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を受け取れたり、その他会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。