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Medical DX編集部 2021.9.16

Apple Watch Series 7とWatch OS 8発表で見える、Appleのヘルスケア戦略

Appleが、日本時間の9月15日午前2時から“Apple Event”を開催、その場で、iPhone 13シリーズをはじめとする新製品、新しいOSなどを発表した。

そのなかでも、ヘルスケア領域で注目されるのが「Apple Watch Series 7」と、「Watch OS 8」だ。


「Apple Watch Series 7」に搭載される新しいS7チップでは、既存の製品に比べて、検知できるヘルスケアデータに変化はない。とはいえ、電子心拍センサーと「心電図」アプリとの連携によって第I誘導心電図に近しい心電図を描くことができるうえ、まだ医療目的ではないものの、血中酸素ウェルネスセンサーによって、体内に取り込まれた酸素のレベルをバックグラウンドで測定できる。

また、過去最大のリデザインという触れ込みによって、画面が大きくなって、常時表示Retinaディスプレイがより明るく光るようになって視認性があがっている。さらには耐亀裂性能、防塵性能、耐水性能もアップ。なにより8分間で8時間相当の急速充電が行えるなどのバッテリー強化は、ヘルスケアデータ取得のための利便性が高まったと言っていいだろう。


これらの機能を支える新OS「Watch OS 8」では、「マインドフルネス」アプリがあらたに搭載された。これまで搭載されていた「呼吸」アプリが強化された「リフレクト」機能で、ストレスの軽減を目指すことができる。また睡眠呼吸数のトラッキング機能も強化されており、バッテリーが強化された「Apple Watch Series 7」ではより効率的なヘルスケアデータ取得が期待できる。

こうしたAppleによるヘルスケア機能への意識は、Apple Watchを中心としたサブスクリプション・フィットネス・サービス「Fitness+」のアップデートにも見ることができる。欧米などの6カ国に加えて、この秋には15カ国でサービスインするという(日本では未定)。最大32人を招待しでのグループワークアウト機能や、精神の安定を目指しての瞑想プログラム(「マインドフルネス」アプリでも利用可能)も利用できる。

とくに、「マインドフルネス」アプリの搭載、「Fitness+」サービスは、コロナ禍において閉じこもりがちになる人々に、新たなステージを準備するものになるか期待される。また、「Apple Watch Series 7」には搭載されなかったものの、すでに特許を取得している血圧測定機能などの動向にも注目したいところだ。

「Apple Watch Series 7」は今秋発売予定となっているが、「Watch OS 8」は日本時間の9月21日にリリースされ、Series 3以降のApple Watchで利用可能となる。
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