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Medical DX編集部 2021.9.9

コロナ禍における医療現場の負担軽減を担う、医療機器管理システムが登場

■次世代型の「見える化」で医療機器メンテナンスと実質稼働率をアップ


新型コロナウイルス感染症の急拡大は、医療現場の病床不足や人手不足を招いていることが報道されているが、じつは医療機器の不足や不備も問題となっている。

たとえば、新型コロナ重症患者の最後の切り札として報道されることが多い、人工心肺装置ECMO(Extracorporeal Membranous Oxygenation:体外式膜型人工肺)。現在、全国に配置されているのは約1,400台。医師、看護師、臨床工学技士など10人以上が24時間態勢でチームとして対応しなければならない装置だけに、複合的な意味合いで逼迫状況にあるといえる。

また、自宅療養患者数が増えるにつれて紹介されることが増えたパルスオキシメーター(血中酸素濃度測定器)。供給メーカーはいずれも段階的に生産能力を高めており、あるメーカーではコロナ禍前の約20倍となる月産数万台を生産しているが、第5波によって自宅療養患者が急増したことに伴い、増産しても追いつかず、品薄の状態が続いている。

医療現場ではコロナ禍による発熱外来の増加、それに伴う消毒や防護服の着脱などもあって人手不足に拍車がかかっており、医療機器のメンテナンス管理にも不備が生じやすくなっているという。

こうした状況に対応するために、株式会社メディカルバイオサイエンスは株式会社ペダルノートと連携して、医療機器の位置情報管理システム「forista SECURE(フォリスタ セキュア)」に加え、医療機器の資産管理システム「forista SECURE Asset(フォリスタ セキュア アセット)」をリリースしたことを発表した。

このシステムを導入することによって、医療機器がいま、どこにあるのかの所在を院内のモニターやスマホ、タブレットで24時間365日リアルタイムに確認でき、ME(Medical Engineer)室内の機器の稼働状況もモニターで目視確認できる。

また、ME室からの医療機器の貸出・返却の自動管理が可能。貸出・返却の処理を省くとともに、処理漏れなどの人的ミスをなくすことや、病棟間での移動もトレースできる。

医療機器の位置を確認できるマップ画面

さらには、医療機器の登録データから、点検時期の自動管理を行うことで、点検忘れなどのミスをなくすことができたり、購入時期や耐用年数などのデータを一元的に管理することで、いつ、どの医療機器の更新が必要になるかが可視化されるため、中期的に予算配分や執行時期などを調整・検討する根拠となる材料を作ることもできる。

このほかにも、法令で定められている医療機器操作の研修の管理、エクセルデータによる医療機器データの一括登録、不具合対応の管理など、使い勝手の部分においても有用性のあるシステムとなっている。

貸出可能の機器の台数やコール・研修の件数などを確認できるダッシュボード画面

これからの医療機関においては、現場の負担を減らす意味でも、経営面においても、DXを活用した医療機器環境の整備は必須であろう。インフラ面の不備がどれだけの負担を引き起こすかは、今回のコロナ禍の教訓といえる。それだけに、医療機器環境の整備への第一歩が進むことに期待したい。


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