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Medical DX編集部 2021.8.30

2021夏最新版 ヘルスケアデバイスとして注目のスマートウォッチ5選

活況のスマートウォッチ市場、最新の動向


スマートウォッチ市場の拡大は、医療・ヘルスケア業界にも大きな影響をもたらしている。スマートウォッチによって集積されたパーソナルヘルスレコード(PHR)が分析・活用できるようになれば、将来的には個々の体質に最適化された「個別化医療」への道が拓けるからだ。

では実際に、スマートウォッチの市場はどれくらい伸長しているのだろうか。今年6月に発表されたカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチによる調査によれば、2021年第1四半期にグローバル出荷台数は、前年同期比35%と大幅に増加した。

とくに、AppleによるApple Watchが前年同期比5割の成長をみせ、全体の約3分の1の市場シェアを獲得している。一方で、他社のスマートウォッチメーカーはそれぞれ独自のOSを搭載していることから、シェアをなかなか伸ばせずにいた。

しかし、ここにきてWear OSを擁するGoogleが、Fitbit(Fitbit OS搭載)の買収を完了し、5月にはウェアラブルデバイスにおいてSamsungとのパートナーシップを締結しTizen OSとの統合を発表した。これによってGoogleのスマートフォンOS「Android」との連携をより強化することが見込め、今後Apple Watch(Watch OS搭載)の強力な対抗馬になると予想されている。

注目される夏の新製品ピックアップ


こうしたスマートウォッチの活況下、ヘルスケアの側面において、この夏以降とくに注目されるデバイスをピックアップしてみよう。

①Samsung「Galaxy Watch 4」シリーズ



8月27日から、韓国・欧米をはじめとした全世界で順次発売となったSamsungの新製品で、シリーズで初めてGoogleのWear OSを搭載した(共同開発した「Wear OS Powered by Samsung」)。BioActiveセンサーによって、心拍数(光学式/電気式)、血圧モニタリング、心房細動の検出、血中酸素濃度の測定、体組成(骨格筋/基礎代謝率/体水分/体脂肪率)の計算などが行えるという。まだ日本での発売は確定していないが、要注目のデバイスである。

②Fitbit「Charge 5」


Google傘下に入ったFitbitによって、8月25日に発表された。日本でもFitbitのサイトで予約受付を開始している(執筆時では「9月下旬までに発送」とされている)。毎日24時間心拍計測が可能で、心拍異常を感知した場合は通知される。また、呼吸数やSpO2(酸素飽和度)の計測、睡眠追跡、月経周期の記録もできる。また本機の購入によって、これらの分析を行える独自のサブスクリプションサービス「Fitbit Premium」が半年間、無料で利用できるという。

③山善「CHRONOWEAR 2 QSW-02H(SG)」


山善が手がけるQriomブランドによるスマートウォッチの新作が、8月下旬より発売開始となった。血中酸素濃度の測定機能を追加したことにより、睡眠時(00:00~翌07:00)の無呼吸状態による低酸素状態を検出、血中酸素濃度が90%を下回るとアラートが表示される。これらのログは、スマートフォンアプリ「WearLog+」に記録することができ、「Appleヘルスケア」「Google Fit」「Fitbit」と連携が可能となっている。

④HUAWEI「HUAWEI WATCH 3」


独自の「Harmony OS」でスマホ、タブレットなどを展開するHUAWEI。このOSを初めて搭載したのが、この商品だ。心拍数、SpO2の常時測定や、手首の体表温度測定機能、転倒検知機能、睡眠モニタリングといった、幅広い機能を備えている。さらに、毎日の手洗いを複数のセンサーが感知する手洗い検知ができたり、1日のストレスレベルをモニタリングできるなど、コロナ禍以降の日常に寄り添った機能も魅力だろう。

今後の動向が気になるスマートウォッチのトップランナー


⑤Apple「Apple Watch」シリーズ


そして、注目されるのが、世界の3分の1のシェアを誇るApple Watchだ。現在、「Apple Watch Series 6」が発売中だが、watchOSの新バージョンもこの秋に登場することが発表されていることや、例年の動向から考えても、9月ごろに新製品が発表されるのではないかという予測がされている。これまでも、日本でも医療機器として承認された心電図アプリや、「Series 6」から血中酸素濃度を測る血中酸素ウェルネスセンサーが搭載されたことなど、いちはやく医療・ヘルスケア市場で地歩を固めてきたAppleだけに、その新製品に注目が集まっている。

主要IT企業によるヘルスケア事業への取り組み強化と、比例した動きをみせているスマートウォッチ市場の動向から、まだまだ目が離せない。


画像出典
https://news.samsung.com/global/galaxy-watch4-and-galaxy-watch4-classic-reshaping-the-smartwatch-experience
https://blog.google/products/fitbit/
https://www.yamazen.co.jp/news/entry-1641.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000401.000024671.html
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