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Medical DX編集部 2021.7.27

生活習慣病予防の「すこやせプラン」が登場!地域の薬局との連携で特定保健指導を受けやすく

■管理栄養士と薬剤師のタッグで生活習慣病予防を推進


「特定保健指導」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 特定保健指導とは、医療費抑制対策の一環として、2008年から健康保険組合などの医療保険者に対して義務化された生活習慣病予防施策のことだ。40歳から74歳までを対象に実施されるメタボリックシンドロームに着目した健康診断「特定健診」の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、管理栄養士や保健師などが生活習慣を見直す指導を継続的に行い、改善に向けたサポートを行うというものである。

人間ドックを受診して、その検査結果から、この特定保健指導を受けるように勧められたという方もじつは多いのではないだろうか。だが、その指導が実際に浸透しているかというと、現状としてはまだまだだといえる。

厚生労働省によれば、特定保健指導によって、約3割の医療費削減効果が報告されている一方で(「第13回保険者による健診・保健指導等に関する検討会」資料〔平成26年11月21日〕)、被保険者の特定保健指導の実施率は25.5%にとどまっており、被扶養者になるとその半数以下の10.0%という報告がなされている(「2018年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況について」)。

この実施率をより上げられるように、自宅付近で特定保健指導を受けられるしくみとして、地域の調剤薬局を活用し、栄養学をベースとした食事指導を行える管理栄養士と、薬剤師が連携した特定保健指導「すこやせプラン」が提供開始された。

特定保健指導の運用効率化システム、管理栄養士によるICTを活用した遠隔栄養指導で豊富な実績をもつ株式会社オクタウェルと、対象者に寄り添った質の高い指導を提供できる薬局・薬剤師のコミュニティを保有する株式会社薬事政策研究所、および、健康管理やデータヘルスの支援サービスを多くの健康保険組合に提供する株式会社インテージテクノスフィアが協業し、実現させたのが、この「すこやせプラン」だ。

「すこやせプラン」のサービス内容

「すこやせプラン」では、地域の調剤薬局、つまりは自宅付近の薬局で特定保健指導を受けられるので、利用者の利便性が向上する。また、従来の管理栄養士による保健指導に加えて、服薬や疾病に関する薬剤師の知見による健康指導も可能だ。特定保健指導期間終了後には、指導を受けた薬局をかかりつけ薬局として利用することもできる。

生活習慣病は、いまや日本人の死亡原因の約6割を占めている。医療費抑制のためだけではなく、個人個人の健康を守るためにも、特定保健指導の推進は必要である。特定保健指導の実施率を上げるための取り組みとして、この「すこやせプラン」に注目が集まっている。


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