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Medical DX編集部 2021.7.23

1型糖尿病患者のサポートに!インスリン管理アプリと食事管理アプリが連携

■患者個々の食事ごとにあわせたインスリン投与量の算出を支援


富山大学附属病院、およびキュアコード株式会社らのグループが開発する1型糖尿病患者向けのインスリン管理アプリ「カーボカウントアプリ」に、食事・運動・体重管理アプリ「カロミル」の食事管理機能が連携されることとなった。実用化に向けて、「カロミル」の開発・提供を手がけるライフログテクノロジー株式会社は、富山大学附属病院らのグループとともに、まもなく研究開発段階としての臨床研究に入ることを発表した。

1型糖尿病は、生活習慣が大きく関係する2型糖尿病とは原因が異なり、膵臓のインスリンを出すβ細胞が壊されてしまう病気である。そのため、1型糖尿病患者は、自己注射によるインスリンの補充療法によって血糖値の調整をしている。

しかし、食事のたびに摂取する炭水化物量や活動量によって血糖値は変動するため、インスリンの適正量を決定して投与することは大きな負担となっている。ときにはインスリン投与量の不足や過剰という事態が生じ、それによって重度の高血糖や低血糖といった命にかかわる状況に陥ることもある。

富山大学附属病院とキュアコードが開発を進める「カーボカウントアプリ」は、1型糖尿病患者に食事の量や種類に応じたインスリン投与を支援するアプリで、それによって食事の自由度を高め、患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)を高めることを目的としている。

食事・運動・体重管理アプリ「カロミル」の食事管理機能は、写真1枚で毎日の食事を記録し、AI画像解析技術によって栄養素を割り出し自動で登録するというもの。「カーボカウントアプリ」との連携では、食事中の炭水化物量をAIが割り出し、必要なインスリン投与量の参考値を瞬時に計算する。また、インスリン投与量の管理や日々の体調を記録する機能も搭載し、診察時以外の患者の行動を把握することもできる。

カーボカウントアプリとカロミルの連携イメージ

原因は異なるとはいえ、1型糖尿病も2型糖尿病も治療のうえでは食事制限・管理が重要であることに変わりはない。とはいえ、日々のことだけに、食事制限・管理は意外に厄介なものだ。また食事によって必要となるインスリン投与量が変動してしまうため、そのつど投与量を正確に把握することも困難である。

糖尿病患者のそうした日常の治療行動をサポートするものとして、今回のインスリン管理アプリ「カーボカウントアプリ」と食事・運動・体重管理アプリ「カロミル」の連携は、大いに役立つものとして期待されている。

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