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Medical DX編集部 2021.7.7

ハカルスと京都大学、発がん初期に発生する細胞競合のメカニズム解明を目指す共同研究を開始

ディープラーニングとは異なるアプローチ方法を用いて 少ないデータ量で実用的なAIを開発している株式会社ハカルス(HACARUS)は、京都大学 医学研究科 分子腫瘍学分野 藤田恭之教授と、発がん初期に発生する細胞競合のメカニズム解明を目指して、AIを用いた共同研究を開始すると発表した。

京都大学 藤田教授の研究室では、がんの超初期段階において、正常上皮細胞層の一つの細胞に変異が生じた時、正常細胞と変異細胞の間で互いに生存を争う「細胞競合」が起こり、その結果、変異細胞が上皮層から排除されることを発見した。

この「細胞競合」の現象は、正常上皮組織が変異細胞を駆逐する能力を有していることを示唆しており、がんの予防的治療法の開発につながる可能性を秘めている。

今回の共同研究では、この細胞競合の動画イメージをAIにより多角的に解析することで、細胞競合発生のメカニズム解明を試みる。このメカニズムを解明することで、細胞競合を人工的に誘発する仕組みをつくるなど、正常細胞によるがん細胞の排除を促すような薬の開発にも着手できるようになることが期待されるという。

この共同研究により、これまでのがん治療とは異なる、新たな治療手段を得ることを目指す。

京都大学 藤田恭之教授は次のようにコメントしている。

「これまで正常細胞と変異細胞の間で細胞競合という現象が生じることを明らかにしてきました。しかし、それらの細胞がどのようにしてお互いの違いを感じ、反応しているのかについては、まだ多くが謎として残されています。
今回のハカルスとの共同研究により、細胞の動画イメージをAIを用いて多角的に解析することによって、人間が感知することができなかったことをAIによって明らかにすることができるかについて探索し、新たな研究スタイルを模索したいと考えています」


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Medical DX編集部

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