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Medical DX編集部 2021.6.11

テレビを使ったオンライン診療サービス「J:COMオンライン診療」がスタート!

■ケーブルテレビのインフラを利用!オンライン診療を広める?


昨年から続くコロナ禍。2020年4月からは、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の特例として初診のオンライン診療が認められ、オンライン診療への関心は高まっている。

そもそもオンライン診療に関する診療報酬が新設されたのは、2018年4月。超高齢化社会を迎え、慢性疾患患者の増加や医師の地域偏在、介護負担の増加といった医療課題の解決策として、医療へのアクセスと在宅医療のクオリティ向上を可能とする遠隔医療へ期待が高まるなかのことだった。

しかしながら、現在のオンライン診療の受診者は、約8割が40歳以下であるという結果(厚生労働省「第14回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会資料」)が出ており、通院患者の大半を占めるシニア世代にはあまり利用されていないことがわかっている。

これは、現在の新型コロナワクチンの接種予約において、パソコンやスマートフォンといったデバイスをうまく活用できないシニア世代が多いことが報道されているように、オンライン診療のおもな利用デバイスそのものが受診障壁のひとつになっていると考えられるだろう。

こうしたなか、ケーブルテレビ事業を展開しているJ:COMが、テレビを利用することで簡単に安心して利用できるオンライン診療サービス「J:COMオンライン診療」を開始すると発表した。

「J:COMオンライン診療」は、ふだん家で利用しているテレビに、J:COMが開発したアプリを搭載したCATVチューナー機器(STB)を接続し、医療機関向けの国内主要オンライン診療システムを提供している株式会社MICINのオンライン診療サービス「curon(クロン)」を経由して診療が受けられるサービス。ふだん使っているテレビ画面上で、医療機関の診察予約から問診、WEBカメラ(別途設置)を通じた診察などが受けられる。

このサービスは、第1弾として、2021年7月1日から東京都杉並区、練馬区、板橋区、北区、埼玉県和光市、新座市、千葉県木更津市、君津市、袖ヶ浦市、富津市で提供を開始しており、21年度内にはすべてのJ:COMエリア内での展開を予定している。また、機器の設置から初期設定、操作方法などは、J:COMスタッフが訪問または電話で継続的にサポートすることで、シニア世代の方でも安心して利用できるようにするという。

「J:COMオンライン診療」の申込みから利用までの流れ

J:COMでは、今後もオンラインによる服薬指導や健康相談、バイタルデータ管理などを含む総合ヘルスケアサービスの提供をめざし、地域スマート医療の課題解決につなげていくとのことだ。

ケーブルテレビのインフラを利用したオンライン診療サービスはじつは国内初。パソコンやスマートフォンに比べて、シニア世代にとっても活用しやすいものだといえる。オンライン診療のみならず、オンライン服薬指導なども含めて、遠隔診療をいっきに広げる可能性をもつサービスの展開に注目していきたい。


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Medical DX編集部

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