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Medical DX編集部 2021.5.19

発達障害グレーゾーンの個別療育サービスとして、VR療育のマッチングプラットフォームが登場

■心理士やカウンセラーによるオンラインVR療育


AR(augmented reality)やVR(virtual reality)が医療教育の場面で活用されてきていることについては、以前、当メディアでも紹介した(ARやVRが医療の可能性を広げる時代が到来!)。

そうした事例の新しいものとして、発達障害グレーゾーンや不登校、また近くに支援施設がないなどの理由から通所がむずかしい子どもたちと、心理士をオンラインでつなぐ「在宅オンラインVR療育」のマッチングプラットフォーム「emou home」が、株式会社ジョリーグッドから6月中旬をメドに提供されることが発表された。

発達障害グレーゾーンとは、知的発達に遅れはないものの学習面または行動面で著しい困難を示すとされるもので、厚生労働省が発表した調査では、グレーゾーンの児童生徒の割合は6.5%と報告されている。また、グレーゾーンとされる子の割合は、0~22歳の子のなかで5.4%(推定138万人)いるという調査結果(「ASD(自閉症スペクトラム)と子育て実態調査」博報堂、LITALICO調べ)もあり、診断されずに支援を必要としている子どもはたいへん多いといわれている。

出典:「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」厚生労働省

ジョリーグッドは、これまでに全国150以上の障害支援施設にソーシャルスキルトレーニングVR「emou」を提供してきた実績があり、その「emou」で培ってきたノウハウを活かして、グレーゾーンの子どもや施設に通えない障害をもつ子どもが在宅したまま、心理士と対話しながら個別トレーニングできるプログラムとして「emou home」を立ち上げる。

「emou home」では、友達との会話や学校など、社会生活のさまざまな場面をVRで体験することができ、そうした体験をとおして、個々の特性や困りごとを引き出し、心理士がそれらを見極めながら、VR教材を活用して最適な個別療育を提供していくという。

また、VR療育に精通した精神科専門医の研修を受けた専門の心理士やカウンセラーが複数登録されているので、利用者は自分に合いそうな心理士やカウンセラーを選ぶことが可能だ。

発達障害グレーゾーンによってコミュニケーションや対人関係に悩んでいる子ども、そしてその子どもが何に困っているのかわからない、適切な療育が何かわからないといって悩まれている保護者は多い。そうした不安に寄り添いながら悩みを解消する一助として、VRを活用した「emou home」に期待したい。


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