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Medical DX編集部 2021.5.13

オンラインのがん相談支援サービス、コロナ禍での治療や生活の悩みも相談可能

■がん患者や家族が専門家に無料で相談できる


新型コロナウイルスの感染拡大によって悩ましい状況におかれているのが、通院や入院が必要な患者とその家族である。これまでであれば、なんの気兼ねもなく病院に行って医師に相談したり、また見舞いに行ったり来てもらうことができた。しかし現在は、付き添いはもちろんのこと、見舞いにもなかなか行けない、来てもらえない状況にある。

とくにこのコロナ禍のなか、がんのような人生と向き合わざるをえない病気にかかった患者とその家族の心労は、想像以上のものがあるだろう。コロナ流行前であれば、医師からの告知も家族と一緒に聞くことができただろうし、医療機関の相談窓口やソーシャルワーカーにさまざまな相談を不自由なく受けてもらうことができただろう。しかし、そのいずれもが、コロナ禍によって患者以外の通院や見舞いが制限されるようになったことにより、簡単にはできないものへとなってしまった。

そうしたなか、がん患者とその家族の新型コロナウイルス感染リスクを減らすとともに、医療機関の負担軽減に貢献することを目的に、がん相談支援サービス「CancerWith」の無償提供が始まっている。

「CancerWith」とは、がん治療・生活の不安を専門家に相談できるサービス。自身もがん患者である社労士やがん看護を経験した看護師といった専門家が、オンラインで24時間相談に乗ってくれるというものだ(あくまで健康相談であって、診察・診療ではない)。

その相談可能な内容は、治療期間や治療の副作用に関することから、就労(休職、復職、転職など)、お金(治療費から傷病手当金や障害年金など)、家族や恋愛(治療しながらの子育てや子どもをもつことができるかなど)、趣味(運転できるか、スポーツできるかなど)といった生活に関わるものまで、幅広く受け付けている。

受付可能な相談内容の例

「CancerWith」を運営する株式会社ZINEによると、このサービスの無償提供期間は、新型コロナウイルスの感染拡大状況や医療機関の逼迫状況を鑑みて決定するとのことで、実施終了日の1カ月前までに告知するという。

報道などでご存じの方もいるだろうが、コロナ禍のなか、多くの医療機関では患者であっても1日に診療できる診療科は2つまでといったような通院制限をはじめ、家族などの見舞いはお断りといった対応がとられている。致し方ないことではあるが、見舞いも行けず、医師からの説明を聞く機会も限られるというのは、患者本人はもちろんのこと、家族にとっても不安が大きいものである。そうした不安解消の一助として、「CancerWith」のようなオンライン相談支援サービスが広まることを期待したい。


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