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Medical DX編集部 2020.12.25

世界初となるか?ブロックチェーンで治験を効率化するシステムが実用化へ

■2021年には実用化! 治験コストも削減するシステム


医療スタートアップのサスメドが、2021年、ブロックチェーンを用いて臨床試験(治験)を効率化するシステムを実用化すると発表した。ブロックチェーンが実際の治験で活用されれば世界初になるとみられている。

ブロックチェーンとは、分散型台帳とも呼ばれるもので、ネットワークに接続した複数のコンピュータによりデータを共有することで、データの耐改竄性・透明性を実現する技術のことだ。ビットコインの運用などで使用されていることから金融機関で利用される技術と思われている節があるが、非金融領域を含む幅広い分野への応用が期待される、データ駆動型社会を実現するための基盤技術ともいわれている。

ブロックチェーンの活用が期待されていたのは、医療業界においても同様だった。とくに新薬の開発コストが高騰し続けている製薬産業においては、その期待値が大きかったという。

というのも、臨床試験におけるデータの真正性を担保するために、またデータ改竄などが行われていないという信頼性を担保するために、人手で実施されてきたこれらのデータのモニタリング業務は膨大なものとなっており、大規模な治験ではモニタリング作業の人件費だけで数十億円に達していたという。

従来のモニタリング手法とブロックチェーンを用いたモニタリング手法(プレスリリースより)

そこで、サスメドはこれまで人手で行ってきた治験のモニタリング業務を、医療機関や製薬会社、認証機関などをブロックチェーンでつなぐことによって代替するシステムを開発。2019年に認定を受けた新技術等実証制度に基づき、国立研究開発法人国立がん研究センターと実施した実証結果により、サスメドの有するブロックチェーン技術による医薬品や医療機器等の臨床試験で求められるモニタリングを代替することが、2020年12月、国によって認められた。

サスメドでは、この新システムによって、従来のモニタリング作業時に発生していた人件費の大幅削減と、データ改竄リスクの低減を実現させるという。そして、臨床開発の効率化を通じて、日本の医療分野における国際競争力の維持・強化にも貢献していきたいとしている。


サスメド株式会社 プレスリリース
https://a2aedf46-06ce-47b3-a9e0-94ab3bc58eec.usrfiles.com/ugd/a2aedf_8af34c7218c64f418839d40b8ca8f9f8.pdf
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