介護
Medical DX編集部 2020.10.22

「ほのぼの」シリーズのNDソフトウェアが見据える介護・福祉のICT化〜「医療と介護の総合展」ブースレポート

記録業務の軽減を目指すシステム


介護・福祉の分野を中心に、さまざまな医療業務支援ソフトウェアの開発・販売および運用サポートを展開するNDソフトウェア。とくに、居宅介護支援事業者システム・居宅サービス提供事業者システム・入居施設システム・地域密着型サービス事業者システムを包括し、大規模から小規模まで、多くの介護事業者の運用に対応したサービス「ほのぼのNEXT」を中心とした「ほのぼの」シリーズは、業界トップシェアを誇るシステムとして知られている。

今回は、数々の現場をサポートするNDソフトウェアの最先端の技術を追って、10月14日から16日まで、幕張メッセにおいて開催された、第3回「医療と介護の総合展(メディカル ジャパン)」[東京]のブースをのぞいた。


「ほのぼのNEXT」に対応するシステムとして紹介されていたのが、音声入力システム「Voice fun」。PCにつないだマイクに話すだけで、テキスト化するもので、「ほのぼの」シリーズへの入力だけではなく、ソフトを選ばずに使用可能。また、音声データの読み込みにも対応しているため、思いついた際にスマートフォンなどで音声入力したものを、デスクで読み込むこともできる。

DNN(Deep Neural Network)音声認識エンジンの搭載によって、使えば使うほど認識率もアップ。福祉・医療現場の専門用語や、病院など特有の場所にも対応しているため、大幅な作業の効率化が見込めるシステムだ。

また、iPhoneなどのiOS端末をインカム・トランシーバーと同様に活用できる「ほのぼのTALK++」。音声認識にも対応し、音声を聞き逃しても、テキストとして記録され、音声・テキストの一斉共有ができる。さらに、ネックスピーカー型のデバイスも用意されており、手を塞ぐことなくほのぼのTALK++を利用できるような工夫がなされている。

また、訪問系サービスに向けた記録システム「Care Palette(ケアパレット)」。視認性、一覧性の高さもさることながら、日本精密測器(株)の機器と連携して、患者のバイタルデータの記録が転送され、さらに先ほどの音声入力「Voice fun」のモバイル版「Voice fun mobile」を搭載しているため、効率的に記録ができる。さらには写真・映像も記録できるため、リハビリなどの連携もとりやすくなる。

「Care Palette Home/Nurse(ケアパレット ホーム ナース)」では、「ほのぼのNEXT」への連携強化と、Android、iOS問わずマルチデバイスへの対応がなされた。タイムスケジュールの管理をはじめ、細かい操作性がさらに改良されたアプリケーションである。

■介護・福祉のトップランナーならではの技術投入


さらに、今後の展開が期待されるサービスを紹介しておこう。


今年NDソフトウェアと資本業務提携を発表した、シーディーアイ(株)による「SOIN(そわん)」のデモが行われていた。SOINは自立支援を目指すケアデザイン人工知能だ。

ケアマネージャーが本人・家族とのコミュニケーションによって、介護プランを立てる。一方で、AIが担当患者の症状と膨大かつ緻密な過去データを比較して、サービスプランのイメージと、将来予測のイメージを提案する。これによって、できうるかぎり最良の方向性を見いだすことを目指すサービスだ。

また、山形大学発のベンチャー企業株式会社Future Inkが製造販売する、介護用の見守りベッドセンサー「Vital Beats(バイタルビーツ)」。0.5mmの厚さで作られたPVDF(ポリフッ化ビニリデン)のシートで、マットの下に置くだけで心拍数・呼吸数・睡眠の深さの計測が可能だ。

計測した情報は、インターネット回線を通じて、対応するNDソフトウェアの監視用システム監視用システム「Care Patrol(ケアパトロール)」に送信され、PCやタブレットなどで状況を閲覧できる。

また(株)日立情報通信エンジニアリングの「日立データコレクションIC2000」を使った介護施設向けケア支援ソリューションの展示も行われていた。排せつセンサー、バイタル測定器でデータを収集、事務所のPCで確認することができる。また排せつ量が指定のデータを超えたり、異常なバイタルを確認すると、アラートをPHSや事務所の電話等に知らせてくれ、接触による感染症リスクの軽減をサポートする。いずれも介護・医療施設での見守り業務に役立つシステムである。


さらにオプティムの「オンライン診療プラットフォーム」を使った「ほのぼのTV電話システム」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下における使い方を提示。介護・医療施設に入居している人たちへの面会が困難となっている昨今だが、一般的なWeb会議システムは操作性、セキュリティなど、とくに高齢者にとっては使いづらい部分が大きかった。

その点、この「ほのぼのTV電話システム」は、もともと在宅の高齢者向けに開発された、受話器を上げるだけでテレビ電話として使える電話型の商品のため、誰にでも使いやすく作られており、最も簡単なIT面会用ツールとして利用することができる。また、テレビ電話なら顔を見て体調を確認しやすく、離れた場所同士の利用者の不安も少なくすむ。

ここでは、NDソフトウェアの一部の商品を紹介した。介護・医療業界のトップランナーによる今後を見据えた展開に、今後も期待が持たれる。

なお、「ほのぼのTV電話システム」と、基盤のシステムであるオプティムの「オンライン診療プラットフォーム」については、10月26日〜27日に開催されるオプティムのオンラインイベント「OPTiM INNOVATION 2020」で紹介される。事前の登録が必要だが、無料で視聴が可能なのでぜひ確認してほしい。

<ウェビナー詳細>
10月27日 15:30 〜 16:10
Withコロナ時代のオンライン医療プラットフォーム
エヌ・デーソフトウェア株式会社 医療ヘルスケア事業部 係長 星 隆之氏
株式会社オプティム サブマネージャー 瀬戸 順二氏
事前登録はこちらから

<イベント詳細>
OPTiM INNOVATION 2020」
開催日時:2020年10月26日~27日
開催時間:13時〜18時10分(予定)
公式URL:https://www.optim.co.jp/innovation2020/
「OPTiM INNOVATION 2020」は、AI・IoTの最新活用事例や、すぐにビジネス活用できるAI・IoTサービスを紹介する2日間のオンラインイベント。今般の新型コロナウイルスの影響により冷え込んでいるさまざまな分野の経済活動を活性化させるべく、「今、感染拡大を防ぎながら、経済活動を活発化させるためにAI・IoTができること」をテーマとし、開催されます。
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