介護
Medical DX編集部 2022.1.3

長崎ハウステンボスで要介護高齢者の自立支援を行う滞在型ヘルスケアツーリズム開始

近年、介護の分野で注目されているのが、自立した生活を送れるように促す自立支援介護だ。要介護の高齢者が再び歩いたり、身の回りのことを自分で行えるようになったりすることで、QOLの向上はもちろん、医療費削減にも貢献するとされている。

現在、介護事業所に支払われる介護報酬は、利用者の要介護度が高ければ高いほど報酬が上がる仕組みとなっているが、国はLIFE(科学的介護情報システム)を整備し、質の高い介護へのインセンティブを拡充する方針で、自立支援介護を後押しする形だ。

こうした状況を背景に、自立支援に特化した通所介護施設(デイサービス)を運営してきた株式会社ポラリスと、IoTAI技術による介護業務支援サービスを手掛けてきたパナソニック株式会社は、「自立支援介護プラットフォーム」の共同開発を2018年2月より行っている。

ポラリスは創業より高齢者の要介護度の改善に取り組み、7年間に2606名の介護度が改善、介護保険を全く使わずに自立生活が送れるようになった高齢者も516名にのぼるという。こうした実績をもつポラリスの自立支援ノウハウと、介護施設向け介護業務支援サービス「ライフレンズ」で培ったパナソニックのIoT・AI技術を融合し、ウェアラブル機器やモバイル端末を用いて、直接対面をしなくても、リモート環境で高齢者の状態を把握できるリモートアセスメントシステムを共同開発。高齢者の状態を定量的かつ迅速に、リモートでも収集ができるため、自立支援介護の高位平準化を可能にする。

これを活用してリゾート地やホテルに滞在して短期集中で効果的に要介護高齢者を元気にする新しい介護サービスを展開するというものだ。


今回、自立支援介護プラットフォームを、ハウステンボス株式会社が運営するホテルヨーロッパ内にて2021年12月に開始される「リゾート滞在型ヘルスケアツーリズム」サービスに提供すると発表した。

第1弾として2021年10月1日にリーガロイヤルホテル大阪で「短期滞在型自立支援サービス」を開始し、今回は第2弾としてのサービス展開となる。

ハウステンボスの「リゾート滞在型ヘルスケアツーリズム」サービスでは、リゾート地の特色を活かしながら、ポラリスの自立支援ノウハウとパナソニックのIoT・AI技術を融合した自立支援介護プラットフォームを活用し、短期集中かつ効果的なリハビリで高齢者の自立支援を実施。一人ひとりに最適な健康管理やケアプランにあわせたリハビリを行うことができ、また、コロナ禍等で自宅に閉じこもりがちな高齢者の廃用症候群(過度の安静状態が続くことで心身機能が低下すること)を改善することもできるという。


今後、このサービスは国内外の様々なホテルやリゾート地にて展開し、短期滞在帰宅後のコンシェルジュサービスを充実させ、自宅でも自立状態を維持するためのリハビリができる仕組みを構築していく。さらに、ポラリス自立支援ノウハウAI化においては更なるシステムアップを行い、一般普及も目指すという。


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