介護
Medical DX編集部 2021.3.24

4月の介護報酬改定に向け、科学的介護情報システム(LIFE)への対応が急務に

■「科学的介護情報システム(LIFE)」とは何か?


厚生労働省は、来たる2021年4月1日からの「科学的介護情報システム(LIFE)」の活用に向けた通知を出した。この「LIFE」の活用が、4月の介護報酬改定でサービス横断的に新設される「科学的介護推進体制加算」の要件になっており、またICT導入補助金の要件にもなっていることから、介護・福祉業界においては早急な対応が必要といえる。

そもそも科学的介護とは何か? 医療分野における「エビデンスに基づく医療」同様、介護分野においても科学的手法に基づく分析を進め、エビデンスに基づく自立支援・重度化防止などを実現していこうという考え方である。

そのために高齢者の状態やケアのデータなどを収集した科学的介護データベース「CHASE」を2020年度から運用開始しており、また通所・訪問リハビリのデータ収集に係るシステムとして「VISIT」が2017年度から運用開始されていた。今回の「LIFE」とは、この「CHASE」と「VISIT」を一体運用するもののことだ。

「LIFE」による科学的介護の推進イメージ(出典:厚生労働省)

この「LIFE」によって、日本全体でのエビデンスに基づくケアの向上につながることが期待されている。それはたとえば「科学的介護」の提示がなされることによって、利用者が自身にとって適切な介護サービスを選択できるようになることであったり、介護職や事業所の質向上にも寄与すると考えられているからだ。

その一方で、現場からは利用者の情報を毎月「LIFE」に提供する負担や「LIFE」からのケア改善に関するフィードバックを十分に生かせるのかなどの懸念の声が上がっている。

■「LIFE」対応の介護自動記録AIアプリが登場!


そこで、この「LIFE」に対応した介護自動記録AIアプリがさっそく登場している。以前、当メディアでも紹介した「FonLog」だ。

スマートフォンで利用者の情報を入力すると、ウェブの管理画面から「LIFE」に対応したCSVファイルを出力することができる。これによって「LIFE」への毎月の情報提供時に新たな事務作業は発生しない。

「FonLog」から出力できる「LIFE」対応のCSVファイルの例

また、ケア改善に関するフィードバックに関しても、もともとビッグデータ分析を活用するために開発されたアプリである「FonLog」であれば、クラウド上のGoogleスプレッドシートに出力して、利用者の状況を可視化したり、スタッフの業務効率を改善したりといったことができるので、「LIFE」のフィードバックを待たずとも進めることができる。

この「LIFE」活用が目玉となっている介護報酬改定の解釈通知は、先日厚生労働省より公表されたばかりだ。そのため現場ではその対応に追われていることが予想される。それだけに、DX化を進めて早めの対応を図るべきといえるだろ。


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